NHK「たっぷり静岡」の取材を受け、電力自由化のコメントを致しました
4/6 「たっぷり静岡」、「たっぷり経済」のコーナーは「始まった電力自由化」でした。
その中で専門家のコメントとして意見を述べました。(1月に続き二回目です。)
番組の意図は、認知度の高い電力自由化ではあるが、実際に新電力に切り替えをしたのは、
わずか0.5%、消費者はメリットを享受しているのか、という消費者問題としての視点
がスタートのようでした。
私も制度の趣旨である「電気事業者(特に小売り事業者)が、工夫を凝らし消費者が選択を
することで、電力の安定供給やより安価な電力を実現していく」というほどの商品のバラエティー
はまだ出てきていないのは残念に思っています。
一方で、各社がメニューを発表できるようになってわずか3ヶ月。いわゆる他業界からの
新規参入組が自社製品と電気のセットメニューで、ようやく商売のきっかけを作れた、
というのが現状ではないかと思っています。
まだまだ、これからではないでしょうか?
(なお、もともと発電分野も電力会社の極めてシェアの高い状態でした。新規参入組は発電能力を何十%もの
シェアをとれるほど用意しての参入したわけではないので、それほど劇的な切り替えはもともと
望むべくもありません。)
(以上を取材ではお伝えしましたが、残念ながらこれらは採用されていません。)
番組で取り上げられた発言に「もっと電気の値段にメリハリがついてもいいのかもしれない」
といのは、自由化で電気が「いつ使っても同じ値段の特異な商品」から「値段の変わる普通の商品」
になり得る事を言っています。しかし現状は従来通り同じ値段の会社が殆どです。
野菜のように価格が変わってよいかは議論のあるところですが、少なくとも省エネ・節電の
インセンティブがもっと働く仕組みは望まれます。
あるいは、発電の種類(事業者単位では「電源構成」などと言います。)で、再生可能エネルギー
の比率を高くし維持することを売りにする会社も出だしています。
こういう取り組みのことを知り、消費者である我々がよく考えて選ぶ。
(繰り返しになりますが)これからが大切です。様子見の人も多いとは思いますが、
是非、関心を持ち続け、自分の使う電気を積極的に選んでいきましょう。
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